法務相談室からのコンプライアンスマニュアル作成ガイド

証券会社法務相談室勤務の私の、コンプライアンスマニュアル作成体験記

制作目的を明確にする

大きな目的

実際にコンプライアンスマニュアルを作成する前に、
まずはマニュアルの目的や意義を明確にしておきたいものです。
法令遵守のためのマニュアルとは、企業がコンプライアンスを実現するための指針となり、
それがまず第一義的な目的となります。
法治国家での企業の社会的責任として、コンプライアンスが最優先される課題なのは当然とです。

社会的な責務を果たすと同時に、会社のリスク・マネジメントの柱として作成する目的もあります。
減少傾向にはありますが、法律違反により倒産に追い込まれる会社は後を絶ちません。
会社が長く存続していく為にも、必要不可欠なものなのです。

基本的には規程を並べたルールブックです。
法令の解説や罰則を充実させた法令集的なものでもあり、
行動規範、遵守すべき法令の解説、違法行為に遭遇した場合の対処方法なども書かれています。

法令集は基本的な商法の範囲から、業界特有の専門領域にまでおよぶ場合もあります。
証券関係ですとインサイダー取引からはじまり、証券や金融派生商品の取扱いに関する法令など、
遵守されなければならない項目は多岐に渡ります。

目的が決まったら

コンプライアンスマニュアルによって、社員のコンプライアンスに対する
意識啓発(意識向上)がなされねばなりません。
したがって必要事項をただ並び立てるのではなく、心がけること、やってはならないことが
わかりやすく表現され、社員誰しもが理解できる内容になっていなければなりません。

社内業務や社会経験に長けた役員はもとより、
コンプライアンスの言葉の意味すら知らない新入社員も対象となりますから、
例えばマンガなども使い、活字嫌いな新入社員にも読んでもらうようにすることも大切でしょう。

目的が明確になった後、具体的にどのようなマニュアルにするかを考えることになります。

 
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