法務相談室からのコンプライアンスマニュアル作成ガイド

証券会社法務相談室勤務の私の、コンプライアンスマニュアル作成体験記

内製して分かったこと

社内で内製する場合のデメリット

最初、コンプライアンスマニュアルは内製してみましたが、
簡単な作業ではなく、責任の持てるマニュアルは作れないというのが、今の実直な感想です。
内製のメリットとデメリットを考えてみましたが、はっきり言ってデメリットだらけですね。

「読む気持ちにさせる」、「わかりやすい」、「共感・納得できる」、「行動できる」、
以上の視点から考えてみます。

読む気持ちにさせる

イラストやレイアウトデザインなどがまずはポイントとなります。
そしてこれが、素人では難しいわけです。
まず手にとって、親しみやすい、スッと入って行けるような冊子が望ましいと思います。

わかりやすい

特にこれは文章の組み立て方の問題です。
時間の関係上、どうしても複数の人間で手分けして書きましたから、
どうしてもテイストが異なって
しまいます。
デザインやレイアウトもそうですが、全体に統一感を持たせることは非常に重要です。
しかし分かっていても、なかなかできるものではありませんでした。

共感・納得できる、行動できる

この役割を担わせるのがマニュアルを作成する本来の目的なのですが、
作業を進めるほどに現実がわかってきます。
内容や構成は迷いに迷い、悩みに悩むことになりました。
また法令などの間違いは絶対に許されませんから、プレッシャーもありましたね。

そして日に日に、ストレスがたまって行ったのも現実です。
通常業務もありますから、それに普段やらない仕事がのっかって、
部署内もピリピリとさせてしまいました。

今回の経験で残ったもの

内製したものは印刷会社に発注しましたが、ここでも分からないことだらけ。
何度もチェックし上司の決済もおりましたが、
もし間違いがありまた刷りなおしともなると、やはり私の責任問題となってしまいます。

その印刷会社に依頼してできあがったコンプライアンスマニュアルの感想を、
他の部署の同期の連中などにも聞いてみましたが、残念ながら評判は良くなかったですね。
素人っぽいという意見が多く、文章が多く読みにくいとも言われました。

内製してあれだけ人と時間を割いたわりには、というか、
あんなに苦労した割にはといいましょうか、手ごたえらしいそれはなく・・・


率直に言いまして、きちんとしたコンプライスマニュアル作成するのであれば、
内製はせずに専門業者に依頼するべきだと実感しました。
でき栄えはもちろん、作業や時間の効率、そして結局コスト面でも安上がりです。

上司である部長や担当役員にも、その旨伝えた次第です。

コンテンツ一覧

苦労した点
まずは外注する前に、社内でコンプライアンスマニュアルを内製してみました。しかし時間、手間、人を割いたわりには自分たちでもこれだと納得いくようなものが作成できず苦労しただけ・・・
効果の有無 
仕事を持ち帰り割いた時間で作成したコンプライアンスマニュアルですが、社員の共感が得られず、あまり効果がありませんでした。効果を求めるならやはり最初からプロに頼めばよかったと上司に言いたくもなりました。
 
外注した方がよかったかもしれない
わが部署で内製したコンプライアンスマニュアルですが、その意識の浸透具合を社員に見ないところからいえば失敗したと言わざるを得ませんでした。専門業者に外注した方がよかったかもしれません。
 
 
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